大胆な対談・第十九部「新春放談2021」

(ま)新年あけましておめでとうございます。
(辰)あけましておめでとう!
(ま)なんか変だと思いませんか?
(辰)何がじゃ?
(ま)これからは、毎年お正月に新春放談をやろうって言ったのに…。
(辰)うむ。
(ま)今年が何年かわかってますか?
(辰)たしか、前回の新春放談が2019年で…今年は…あっ!
(ま)なにが「…あっ!」ですか。今年は2021年ですよ。
(辰)あれから、もう2年か(遠い目)
(ま)いくら老眼が進んだからといって、いつまでそんな遠い目してんですか〜っ!
(辰)そうか、どうも1年が長いと思ったら、2年経っておったのか。
(ま)それ、2年前も言ってましたよ。
(辰)ほっといてくれ!
(ま)それも、2年前に言ってましたよ。
(辰)ギャフン!
(ま)なんなんですか、その反応は。まっ、とりあえず、あらためてあけましておめでとうございます。
(辰)あけましておめでとう。
(ま)この2年間は何してました?
(辰)いや〜、例のCOVID-19騒ぎ、新型コロナ禍でたいへんじゃったよ。
(ま)コロナ禍といっても、自宅で原稿を描いてネットでデータを送信してんだから、これまでもステイホームの生活だったのでは?
(辰)そういえば、そうじゃな。でも無読者マンガなんかもあってな…。
(ま)いくら売れてないマンガ家でも、無読者ってことはないでしょ?
(辰)いや、Kindle本の場合、ホントに無読者ゼロのこともあるから。
(ま)ああ、そういえばここんとこKindle本を、たくさん出してるみたいですね。
(辰)うん、過去に単行本として出ていたものを、配信会社と契約して出すKindle本のほうは、いくらなんでも無読者ってことはないけど、過去に単行本に収録されなかったものを、自分で出したKindle本の場合は、ヘタすると無読者本になる可能性があるわけじゃ。
(ま)たしか、2019年10月に森下文化センターで開催された「新つれづれ草マンガ展」開催記念トークショー『マンガの電子書籍化とマンガの未来を考える』で、Kindle本の作り方をえらそーにお客さんの前で発表したそうですね。
(辰)実は、あの時の発表のために使用したスライドショーをKindle本化した『マンガ家のマンガ家によるマンガ家のためのKindle本の作り方のヒント14(略称マンキン14) 』というのもあるんじゃ。
(ま)なんか宣伝っぽいですね。
(辰)他にもいっぱいKindle本を出してるんじゃ。詳しくは、おだ辰夫のAmazon著者ページを参照されたし。
(ま)も〜、新年早々宣伝はやめてくださいよ。ここは今年の抱負を語り合うページなんっすよ!
(辰)すまん、もうしないから、許してキンドル!
(ま)…。まっ、気を取り直して、先に進みます。コロナ禍のマンガ家生活はどうですか?
(辰)いや〜コロナ禍で仕事も激減じゃよ。
(ま)もとからあんまり仕事してなかったじゃないですか。
(辰)ぶっちゃけ、以前とあまり変わらずじゃが、東京スポーツの熱血遠距離介護4コマ&短文『おやおやボケトルズ』の連載はまだ続けていて、現在3年目に突入じゃよ。これも、さっき話したKindle本として、Kindle版『おやおやボケトルズ』が第4巻まで公開中じゃよ。
(ま)はいはい、言う事はそれだけですか。
(辰)じゃあもう一言。2021年ウシ年を記念して、『サイボー牛ウッシー』のKindle版も出したんじゃ。縁起物じゃから、ひとつヨロシク頼むよ。でも、ホントこのKindle本作りは楽しいんじゃよ。まだまだ単行本未収録原稿はいっぱいあるから、老後の楽しみとしてこれからも頑張るよ。
(ま)老後の楽しみって、もう老後に突入してるじゃないですか。
(辰)えっ、そうなのか?
(ま)お年寄りに長時間インタヴューは酷ですから、そろそろ締めと言う事で。
(辰)え〜っ、新年が明けたばかりなのに、もうしめるのかよ!
(ま)はいはい、じゃあまた次の機会に。
(辰)どうして、また来年と言わないんだよ?
(ま)だって、また忘れてしまうかも知れないでしょ?
(辰)何を?
(ま)…。
(辰)わははは、ジョーダンだよ。絶対忘れないから、また来年会おう!


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