大胆な対談・第十七部「新春放談2017」

(ま)今年は予告通りに新年に間に合いましたね。
(辰)いきなりなんだよ?
(ま)申し遅れましたが、あらためて新年あけましておめでとうございます。
(辰)だから何なんだよ?
(ま)もう忘れたんスか?昨年は新春放談といいながら公開が秋になってしまったんで、来年はちゃんと新年の挨拶がてら公開するぞと誓ったじゃないですかァ!
(辰)そんなこともあったかなァ・・・
(ま)なんですかそんな遠い目をして。
(辰)老眼だからついつい遠い目になってしまうんだよ、ほっといてくれ!
(ま)また老眼ネタですか。この後はローハイドの主題歌ですね?
(辰)ローガン、ローガン、ローガン♪
(ま)……。
(辰)で、新春放談だったな。何から話そうか。
(ま)べつにききたいことは何もないんですが。
(辰)じゃあきくなよ!ワシだって忙しいんだから!
(ま)またまた売れっ子ぶっちゃって〜。
(辰)これでもまだ現役マンガ家なんだから、正月明けに渡す原稿を描いてんだよ!
(ま)そうでしたね、いちおう現役でしたね、細々ながらも。
(辰)細々だけよけいだよ!
(ま)まぁまぁ、落ち着いてくださいよ。
(辰)昨日コミケに参加して疲れてんだよ。
(ま)ああ、あの中高年マンガ同人誌「新つれづれ草」ですね。まだ続いてたんですか?
(辰)継続は力なり!既に13号も発行してんだよ。今では紙版と並行してネット配信版も公開中だぞ。
(ま)すぐに飽きると思ってたら意外と続いてたんですね。
(辰)同人誌発行だけでなく、原画展やトークショーもやったりしてな。
(ま)へ〜けっこう頑張ってますね。
(辰)それが、ちょっといろいろあって今年から活動は小休止なんだ。
(ま)仲間割れとか?
(辰)いや、同人誌発行はともかく、原画展やイベントはかなりエネルギーが必要なもんで、だんだん体力の限界を感じてきてな。
(ま)そういえば1年前よりはだいぶ老けましたね。
(辰)おまえもな、お互い様だよ。
(ま)そういえば去年の今頃はたいしてきつくもない年末進行でダウンしてましたよね。
(辰)うん、あの時はマジに引退の二文字が脳裏をよぎったよ。
(ま)頸椎が悪かったんでしたか?
(辰)うん、一時は右手でペンも持てなかったからな。ペンどころかワリバシも割れない、ポケットの中の小銭がつかめない、衣服のファスナーもうまくできない、とくに小用のあとファスナーをあげられないのはもう絶望的だったよ。
(ま)じゃあ小用の後はご開チンのまま?
(辰)そんなわけないだろ!左手でなんとか対処したよ。でも右きき用のファスナーを左手で操作するのはけっこうホネが折れるんだよ。それ以外にも自動販売機のコインとか左利きには不便なことがよくあるのがわかってベンキョーになったな。
(ま)なんでもベンキョーですね。でもそんな状態だと、マンガ家生命よりも人間生命がやばいですよね。
(辰)うん、でも原稿は描かねばならないから大変だったよ。
(ま)で、1本も仕事に穴はあけなかったんですか?
(辰)いや、それがレギュラーじゃないものは事情を話して休ませてもらったよ。その後そこからは仕事の依頼がこないんだけどな。
(ま)そりゃそうでしょうね。
(辰)で、レギュラーのほうはどうしたかというと、幸い過去の画像データがあったので、それを切り貼りして数ページを構成したんだ。
(ま)それでなんとかなったんですか?
(辰)うん、印刷されたものを見るとほとんど違和感がなかったんだよ。
(ま)へ〜そんなもんですかねェ。
(辰)どっちかつーと、いつもより良かったような気もするな。
(ま)まっ作者が思うほど読者は細部のことなんか気にしてないですからね。
(辰)さ〜て、今年の初荷マンガを描くかな。
(ま)東京スポーツ水曜版連載マンガ『脳覚醒漫画・ボケなんてノー脳仙人』の原稿ですね。
(辰)いやに正確に表現するんだな。
(ま)ええ、大事なことですからね。
(辰)誰にとって大事なんだよ。
(ま)ええ、ですから我々にとって…。
(辰)そうだよな、お前とワシは一心同体みたいなもんだからな。
(ま)そ、そうですね。
(辰)なんとか今回は新春放談らしくなったな。こんな感じでいいかな。
(ま)はい、どうもありがとうございました。また来年もよろしくお願いします。
(辰)では、よいお年を!
(ま)い、いくらなんでもそれは早すぎますよ〜。


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