大胆な対談・第十二部「変身!電脳漫画家」

(辰)ヘ〜ンシン!
(ま)オッサンオッサン、いいトシして何やってんですか?
(辰)何って子供の頃のヒーローを思い出してたんだよ
(ま)またまたァ、子供の頃のヒーローならウ〜ヤ〜タ〜!でしょうが、アンタの年齢だったら。
(辰)ほっといてくれ!
(ま)で、今回のテーマは変身ですか?
(辰)いや、問題は変身のほうじゃなくて電脳のほうだよ
(ま)なんかデンノーマンガカって響きはもう古くないですか。
(辰)デンノーじゃなくてディェンナォだよ。声調は二声二声だったかな。
(ま)おっ、さすがは中国語科出身、いつになくアカデミックじゃないですか。
(辰)で、みごとに電脳漫画家への変身が大成功したわけじゃよ。
(ま)頭に電極刺して机に向かうとか?
(辰)そうそう長〜いケーブルが伸びてって、そうじゃないよ。発表舞台をこれまでの紙媒体から電子媒体に移行したんだよ
(ま)なんか聞いてるとえらそうな感じがしますが、うさん臭さもあるみたいで。
(辰)いや描き手としての姿勢は変わらないけど読者のほうの受け取り方がちがうと思うんだけど、どうかな。
(ま)う〜ん読者としては紙だろうとなんだろうと面白ければいいんですけど。
(辰)まっそりゃそうなんだけど、なんか新しくて面白そうじゃないか。
(ま)まぁそうですが、具体的にはどうよ?
(辰)どうよって、何そのクチのききかたは。そういうの韓国語ではパンマルって言うんだよ。
(ま)さすが朝鮮語科出身でもあるんっスね。たしか日本語ではタメグチってやつっスね。
(辰)そのしゃべり方、以前と芸風変わった?
(ま)いやそういうわけじゃないっスけど、21世紀になってたった2回しかこのコーナー更新されてないもんで。
(辰)うん、なんか独自ドメインとってからこのサイトのことは忘れてるみたいだよな。
(ま)そうなんっスよ。意外とというか結構このページの読者はいるんですけどね。まったく。 で、電脳漫画家への変身とは具体的にはどのように?
(辰)うん、電子書籍版単行本が10daysbookから出たことかな。
(ま)ラピタネットで連載のスーパーカブ4コマ漫画『親愛なるカブ』や、以前漫画サンデーで連載していた『われら婦夫(ふふう)』ですね。
(辰)おっよく知ってるね。もう読んでくれたのかな。
(ま)いいえ、紙と違って立ち読みが出来ないもんで。
(辰)うん、中には立ち読みもできるシステムのものもあるけどな。
(ま)やっぱりちょっと紙よりは面倒ですよね。
(辰)そうだよな、知り合いにサインを書いてあげることもできないし。
(ま)ただ、インターネットならいつでも買える利点がありますけどね。
(辰)そうそう、それが一番いいところかな。世界中どこからでも買えるしね。
(ま)作者側としては実際のところどうなんでしょう。やはり印税契約なんですか?
(辰)うん、それは紙の単行本と同じだよ。ただ紙の場合だと例えば初版100万部の場合、その発行部数に対して印税が支払われるわけだが、電子版の場合は実際に販売された数に対しての印税支払いになるんだ。
(ま)なるほど、出版側としては在庫を保管する倉庫もいらないし経費がかからないと。しかし100万部とはいくらたとえでも大きく出ましたね。
(辰)ははは、まぁ例えばの話だから。なんせ可能性としてはあるわけだから。
(ま)でもなんか寂しそうですね。
(辰)あっ、わかる?実は現状では自分で自分の電子書籍版単行本が見られないんだよ。
(ま)そりゃまたどうして?。
(辰)閲覧するためのアプリケーションがWin版しかないんだよ、当初はMac用にPDF版もあったんだけど2004年1月でサービスが終了になったんだ。
(ま)そうなんですかぁ。Macユーザもたくさんいると思いますけどねェ。
(辰)まぁそれはおいといて、電脳漫画家としての活動は他にもやっているのだよ。
(ま)聞いてますよ。ラピタネットで連載の『親愛なるカブ』と『ウクレリアンの極み』でしょ。
(辰)よく知ってるじゃないか。第十一部「ハロー漫画界Mac界」では、ただ原稿を渡してると言ったが2003年以降は自分でサイト構築もやっておるのじゃよ。自分でスキャンしてデータをアップしてラピタネットからリンクをする方式でね。編集者との打ち合わせで原稿は見せるが、そのまま持って帰るんだよ。原稿渡しじゃなくて原稿見せだね。
(ま)じゃあ何かミスがあっても後でこっそり自分で修正できて便利ですね。
(辰)我が輩の辞書に修正の文字はない。
(ま)何を偉そうに威張ってんですか。
(辰)さ〜て次回は何について語るかな。
(ま)まだ続くんですか、この企画。


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